[ 贖罪 ]



痛い とただ 啼いていた

躰を撫でて抱き締めて欲しくて

「可哀想に」

と憐れまれたくて

貴方に 背を向けて 啼いていた



消えない傷 消えない痛み

見えない傷 見えない痛み

癒えない傷 癒えない痛み



僕は子供で

ただの子供でしかなくて

貴方の前では ただひたすら無力な自分を恥じながら

心を向けて貰う方法も知らずに

媚び諂うことすら出来ず

ただ 何もせずに 全てを望んでいた

貴方が刻んでくれた痕だけを全てにして

他には何もいらない と 他に何も知らないかの様に

繰り返し 繰り返し



それは何故?

それは罪?

だから罰?

これは罰?



全能のあなたに 貴方だけに いつも いつの時も

祈りと願いとを乞い 捧げる叫びがある

こわしてください

こわしてください

跡形も欠片も残さずに

僕の全てを 壊して下さい

貴方に望んだことの全部を 忘れたくないから

何もかもを 失う前に

僕の全てを 壊してください

それだけが 僕が貴方に出来る たった一つのことなのですから









戻ル







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