[ 戀と云ふ生き物は ]



此の世とあの世の間で揺れ動く乙女心 くちびる噛み締めても伝わりゃしない

赤い紅さしても 銀の鈴結んでみても 気付きゃしない

其の喉笛喰い千切られても そうやって笑っていらっしゃるのですか

いとおしい 貴方と云う いきものは



(ひとりでさみし ふたりでまいりましょう

 みわたすかぎり よめなしとんぼ)



わたくし 貴方様をお慕いしております

「ひとめ出逢つた其の日から、恋の花咲く事もある」

まるでお歌の文句の其の侭に

わたくし 貴方をお慕いしております



わたくし 貴方様をお慕いしております

「一生一度の恋だから、花の咲かないはづが無い」

誰かのお歌の其の侭に

わたくし 貴方をお慕いしております



(いもとのすきな むらさきすみれ

 なのはなさいた はなのななあに)



此の世とあの世の間で揺れ動く乙女心 逸らさず見詰めていても伝わりゃしない

赤い着物に赤い帯 花の簪揺らしても 届きゃしない

其の首筋にくちづけしても そうやって笑い掛けてもくれないのですか

くるおしい わたくしと云う けだものに



(ここまできたら とまっておいで

 ここまできたら とまっておいで)



わたくし 貴方様をお慕いしております

「一生一度の恋だから、花の咲かないはづが無い」

お歌の文句を呪文の様に くりかえし くりかえし

わたくし 貴方をお慕いしております









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